日焼け止めの選び方!紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いとは?
こんにちは!赤ちゃん、子共、妊婦さん、家族みんなのお肌を守るベビケラです!^^
紫外線対策は、健康な肌を保つために一年中必要不可欠です。しかし、「紫外線防止成分って何が違うの?」「どんな成分が肌にいいの?」など、日焼け止めの選び方に疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤を化学的な観点からより詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリット、最新の研究動向や多角的な視点(肌バリアや環境問題など)を踏まえた日焼け止めの選び方をご紹介します。
1. 日焼け止めの役割と紫外線の種類
日焼け止めは、紫外線(UV)が肌に到達して引き起こすダメージ(シミ、シワ、皮膚がんなど)を防ぐための製品です。紫外線は大きく2種類に分かれます。
- UVB(中波長紫外線, 280~320nm)
- 肌表面に作用して、主にサンバーン(赤く炎症を起こす日焼け)を引き起こす。
- シミやそばかすの原因となるメラニン生成を刺激し、DNA損傷にも関連する。
- UVA(長波長紫外線, 320~400nm)
- 肌の深い部分(真皮層)にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを変性させる。
- シワ・たるみといった光老化の原因。
- 一年中安定した強度で降り注ぐため、季節を問わず注意が必要。
日焼け止めには、これらの紫外線をいかに防御するかという視点で「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」が使われています。
2. SPFとPAの詳しい見方
日焼け止めを選ぶうえで目安となるのがSPFとPAの値です。
- SPF(Sun Protection Factor)
UVBを防御する指標です。SPF1は、おおむね日焼け(赤くなるまで)にかかる時間を20分延ばすとされています。SPF30は、20分×30=600分(約10時間)となりますが、実際には汗や皮脂、服との摩擦などで日焼け止めが落ちるため、そこまで長時間期待できるわけではありません。**SPF50+**と表記されるものは、国際規定でそれ以上の計測値であることを示します。 - PA(Protection Grade of UVA)
UVAに対する防御レベルを「+」の数で示します(PA+ ~ PA++++)。+が多いほど防御力が高いとされますが、こちらも実際の使用環境では頻繁な塗り直しが推奨されます。
ポイント
- 日常使い(通勤・通学、買い物程度)ならSPF30前後・PA+++でも十分。
- 海や山などのレジャー、夏場の炎天下でのスポーツならSPF50+・PA++++がおすすめ。
- 高い数値ほど肌負担が大きくなる傾向があり、敏感肌の方は慎重に選んでください。
3. 紫外線吸収剤の化学的仕組みと主要成分
3.1 紫外線吸収剤のメカニズム
紫外線吸収剤は、有機化合物(化学フィルター)によって紫外線エネルギーを吸収し、熱などのエネルギーに変換して放出することで、肌内部への紫外線侵入を防ぎます。紫外線が当たると化学構造が励起状態になり、元の基底状態に戻る際にエネルギーを熱などとして放出します。これにより肌へのダメージを軽減するのです。
3.2 代表的な紫外線吸収剤の種類
- オキシベンゾン(Benzophenone-3)
- UVAとUVBを両方ある程度カバーできる。
- 肌刺激やアレルギー報告があり、近年は使われにくくなっている傾向がある。
- 一部地域で環境規制対象になっている。
- オクチノクセート(Ethylhexyl Methoxycinnamate)
- UVB防御力が高い。
- しかし光安定性が低く、紫外線を浴びると徐々に分解して効果が落ちる可能性がある。
- 光安定剤や他の吸収剤との組み合わせで性能を補うことが多い。
- アボベンゾン(Butyl Methoxydibenzoylmethane)
- UVA全域をカバーしやすい優れた吸収剤。
- 光安定性が低いが、特定の安定化剤(例:オククリレンなど)と併用することで安定化を図る技術が確立されている。
- メトキシケイ皮酸オクチル(Octyl Methoxycinnamate)
- オクチノクセートと同じ系統。UVB防御力が高い。
- 光安定性や刺激の面で改良型が開発されている。
- 新世代吸収剤(例:Tinosorb S、Uvinul T 150、Uvinul A Plusなど)
- 近年開発された欧州やアジアで使われることが多い吸収剤。
- より広い波長域に対応し、光安定性や安全性が高められている。
- 日本やアメリカでは法規制により一部使用が制限されているケースも。
3.3 紫外線吸収剤のメリット
- 白浮きしにくい
有機化合物なので、肌の上で透明感を維持しやすい。化粧下地やメイクとの相性が良い。 - 高いSPF・PA値を得やすい
少量でも強い紫外線防御効果を発揮しやすい。 - テクスチャのバリエーションが豊富
乳液、クリーム、ジェル、スプレーなど幅広い使用感の製品が開発されている。
3.4 紫外線吸収剤のデメリット
- 肌刺激・アレルギーの可能性
化学反応を伴うため、敏感肌や肌荒れ中には刺激を感じやすい。 - 光安定性が低い成分も多い
紫外線を浴び続けると効果が落ち、成分自体が変性しやすい。 - 環境問題
サンゴ礁への悪影響が指摘され、一部の成分はハワイやパラオなどで規制されている。
4. 紫外線散乱剤の化学的仕組みと代表的な無機化合物
4.1 紫外線散乱剤のメカニズム
紫外線散乱剤は無機化合物(物理フィルター)が、肌表面で紫外線を反射・散乱することで、肌への侵入をブロックします。代表的なのは、**酸化チタン(TiO₂)と酸化亜鉛(ZnO)**です。
4.2 代表的な紫外線散乱剤
- 酸化チタン(Titanium Dioxide)
- 粒子サイズやコーティング技術によってUVカットの特性が変わる。
- UVBを得意とするが、処方や粒子設計次第でUVAにも一定の効果を持つ。
- 粒子が大きいと白浮きしやすいが、ナノ化すると白浮きは減少する。しかしナノ化への安全性懸念も。
- 酸化亜鉛(Zinc Oxide)
- UVA・UVBともに広い波長域をカバーできる。
- 抗炎症作用があるとも言われ、敏感肌向け製品に多用される。
- こちらも微粒子化や表面コーティングなどの技術で使用感が向上。
4.3 紫外線散乱剤のメリット
- 肌刺激が少ない
化学反応を伴わず、物理的に反射・散乱するだけなので敏感肌でも比較的使いやすい。 - 光安定性が高い
成分自体が紫外線で分解されにくく、長時間安定して効果を発揮できる。 - 複数の波長域をカバーしやすい
酸化チタンと酸化亜鉛を組み合わせることでUVA~UVBまで広範囲を防御。
4.4 紫外線散乱剤のデメリット
- 白浮きしやすい
粉体特有の不透明感が強い場合がある。メイクと併用するときは注意が必要。 - テクスチャの重さ
粉体量が多いほど塗り心地が重く、伸びの悪さや粉感を感じやすい。 - ナノ粒子の安全性問題
ナノ化技術で白浮きを軽減しているが、粒子が小さくなると体内に取り込まれるリスクや環境への影響を懸念する研究がある。
5. ハイブリッド処方:吸収剤と散乱剤の併用
多くの最新の日焼け止めには、紫外線吸収剤と散乱剤を併用したハイブリッド処方が採用されています。目的は、お互いの弱点を補い合い、より高いUV防御力と快適な使用感を両立すること。
- 白浮きしにくい + 敏感肌にも使いやすい:散乱剤の配合割合を抑えつつ、吸収剤の刺激を緩和するための特殊コーティングや安定化技術を導入。
- 光安定性の向上:吸収剤が分解しにくいように、散乱剤が紫外線を一部ブロックしたり、酸化を抑える安定化剤を組み合わせたりする。
- 広範囲のUVカット:特定の吸収剤だけではカバーしきれない波長を散乱剤で補完する。
こうしたハイブリッド処方は、幅広い肌質・環境・用途に対応しやすいため、近年では主流となりつつあります。
6. より化学的に深掘り:紫外線防御力に影響する要因
6.1 肌表面のpHと皮脂分泌
肌のpHは通常弱酸性(約4.5〜6.0)に保たれています。このバリア機能が弱ってアルカリ側に傾くと、肌表面の微生物バランスが崩れたり、製品の成分が浸透しやすくなったり、逆に刺激を受けやすくなったりします。特に紫外線吸収剤の場合、肌表面での化学反応の進行度合いや安定性に微妙な影響を与える可能性があります。
また、皮脂の過剰分泌や汗によって日焼け止めが流れ落ちると、本来のUV防御力が一気に低下します。これは散乱剤・吸収剤問わず起こり得るため、こまめな塗り直しが重要になります。
6.2 フォーミュレーション(処方設計)
日焼け止めは単一の成分だけで成り立っているわけではなく、乳化剤、増粘剤、安定剤、溶剤など多数の成分が関わる複雑な処方です。処方技術によっては、
- 微粒子をシリカやアルミナでコーティングして酸化を抑制する
- 吸収剤を安定化させるための特定の油剤やシリコーンを使う
- パール感を出して白浮きを目立たなくする
など多彩な工夫が施されています。このため、同じ吸収剤や散乱剤を使っていても「使用感」や「肌への負担」は製品ごとに大きく異なります。
6.3 製品の塗り方・使用量
効果を正しく得るには、**推奨される適切な量(1cm²あたり2mgが目安など)**をしっかり塗布する必要があります。実際の使用現場では、推奨量よりかなり少なく塗っている方が多く、結果的に表示されているSPFやPAの値より防御力が下がってしまうのが現状です。
7. 環境問題と日焼け止め:サンゴ礁への影響
環境に配慮した日焼け止め選びは近年とくに注目されています。特に、オキシベンゾン(Benzophenone-3)やオクチノクセート(Ethylhexyl Methoxycinnamate)はサンゴ礁に悪影響を与えると指摘され、ハワイやパラオでは販売や流通が規制されています。一方、散乱剤のナノ粒子に関しても、海洋生態系への影響を懸念する声があります。
- リーフセーフ(Reef Safe) や リーフフレンドリー(Reef Friendly) のラベル
これらのラベルがついた製品は、特定の吸収剤を含まない、または環境への配慮がなされた処方とされます。ただし、国際規格が統一されているわけではないため、その基準は製品ごとに異なります。
もしサンゴ礁を保護する地域やダイビングスポットなどへ行く場合は、事前に現地のルールや推奨製品を調べることをおすすめします。
8. 安全性やアレルギーの視点:敏感肌・子どもへの対応
8.1 敏感肌の場合
- 紫外線散乱剤主体の製品から試すのがおすすめ。刺激やアレルギーのリスクが少ない傾向にあるため。
- パッチテストやサンプル使用で様子を見ることが大切。
- 吸収剤が入っている場合でも、コーティングや安定化処理が施されている低刺激処方なら問題なく使える場合がある。
8.2 子どもの場合
- 子どもの肌はバリア機能が未熟なので、基本的に散乱剤ベースの日焼け止めが安全性の面で推奨されることが多い。
- ウォータープルーフが必要なら、肌に優しい処方のものを選び、帰宅後はしっかり洗い流す。
- 長時間の屋外活動では、日焼け止めだけでなく帽子やラッシュガード、日傘などの物理的な遮光が必須。
9. 日焼け止めの「塗り直し」が鍵:塗り方と落とし方のコツ
9.1 塗り方のポイント
- 適量を使う
少量では本来のUVカット値が得られず、逆に塗りすぎるとムラになりやすい。 - 均一に伸ばす
顔の場合は少量ずつ5点置き(額、両頬、鼻、あご)に分けて、丁寧に伸ばす。 - 境界線に注意
耳の裏や首筋、髪の生え際など、塗り残しが多い部分もしっかりカバー。
9.2 こまめな塗り直しの重要性
- 汗・皮脂・摩擦で日焼け止めの膜が破壊されるので、2〜3時間おきに塗り直すのが理想的。
- ミストタイプやスプレータイプを活用すると、メイクの上からでも比較的簡単に塗り直しができる。
9.3 落とし方のコツ
- ウォータープルーフタイプや高SPF・PA製品は落ちにくいので、クレンジング剤(オイル系やミルク系)を使うなど、肌に優しい手段でしっかりオフする。
- 落としすぎ(過度な洗浄)は肌バリアを壊す原因になるため、優しく丁寧に洗うバランスが大切。
10. 多角的視点:ブルーライトや近赤外線対策、エイジングケアなど
10.1 ブルーライト・近赤外線への対策
近年、スマホやPCなどの画面から出るブルーライトや太陽光に含まれる近赤外線も、肌の酸化ストレスやシワ・たるみの原因になる可能性が指摘されています。市販の日焼け止めの中には、抗酸化成分(ビタミンC誘導体、フラーレンなど)やブルーライトカット成分を配合しているものも出始めています。ただし、まだ研究途上の分野であり、通常のUV対策ほど明確な指標はありません。
10.2 エイジングケア成分との複合処方
- ヒアルロン酸やセラミドなど、保湿機能と併用して肌を乾燥から守るタイプ。
- レチノールやビタミンCなど、エイジングケアに寄与する成分を組み込んだタイプ。
- これらはUVダメージを受けやすい肌をいたわり、シワやシミの進行を抑える効果が期待される。
10.3 抗炎症成分との組み合わせ
- 敏感肌向けの製品では、グリチルリチン酸2Kやアラントインなど、抗炎症・抗アレルギー作用のある成分を配合することで、紫外線対策と同時に肌荒れを防ぐ処方が増えてきています。
11. 具体的な選び方のステップ
- 使用シーン・使用時間を考える
- 日常生活か、アウトドア・海・山など紫外線量の高い場所か。
- 1日に何回塗り直しが可能か。スプレータイプや持ち運びに便利なミニサイズも検討。
- 肌質と成分の相性をチェック
- 敏感肌なら散乱剤ベース、または低刺激処方の吸収剤・散乱剤ハイブリッド。
- 乾燥肌なら保湿成分配合のもの、脂性肌ならベタつきにくいジェルやウォーターベース。
- SPFとPAを用途に合わせて選択
- 通勤・通学など日常的にはSPF20~30、PA++~+++程度。
- 長時間の屋外やリゾートではSPF50+、PA++++を。
- 環境への配慮も考慮
- 海やサンゴ礁保護エリアへ行くなら「リーフセーフ」表示や規制対象成分を含まない製品を選ぶ。
- ナノ粒子の使用や環境へのインパクトを考慮した製品かどうか。
- サンプルやテスターで試す
- 実際の使用感や肌荒れが起きないかどうかをパッチテストで確認。
- 特に子どもや敏感肌は慎重に。
12. 今後の展望:日焼け止め開発の未来
日焼け止めの研究・開発はめざましいスピードで進化しています。
- 次世代の紫外線吸収剤
欧州やアジアでは、光安定性と安全性を高めた新規吸収剤が次々に登場。各国の規制が異なるため、世界的な標準化が進められています。 - マイクロカプセル化技術
散乱剤や吸収剤を微細なカプセルに閉じ込めることで、肌への密着性や持続力を向上したり、刺激を和らげたりする技術が期待されています。 - 環境配慮型の拡充
サンゴ礁保護など海洋生態系への影響が注目されるなか、環境への負荷を抑えた処方・容器開発がさらに進むでしょう。 - 光ダメージ総合ケア
UVだけでなく、可視光線(ブルーライト)や近赤外線までカバーする製品の増加。抗酸化物質との併用による相乗効果に関する研究も進行中。
13. まとめ
13.1 紫外線吸収剤と散乱剤の違い
- 紫外線吸収剤:有機化合物がUVを吸収して熱などに変換する。
- メリット:白浮きしにくい、高SPF・PAが得やすい、テクスチャが軽い。
- デメリット:肌刺激、光安定性や環境への影響に注意。
- 紫外線散乱剤:無機化合物がUVを反射・散乱する。
- メリット:刺激が少ない、光安定性が高い、広い波長域をカバー。
- デメリット:白浮きや厚塗り感、ナノ粒子の安全性懸念。
13.2 選ぶポイント
- 使用するシーン・目的に合わせる
- 肌質やアレルギーリスクを考慮する
- 環境への配慮・成分の安全性も確認
- こまめな塗り直しと正しい塗布量
- スキンケアで肌バリアを整える
紫外線防御は日々のコツコツとしたケアの積み重ねで、大きな効果を生み出します。日焼け止めに頼りきらず、帽子や日傘、衣服などの物理的防御も活用し、総合的な紫外線対策を心がけることが大切です。
14. おわりに
「紫外線吸収剤か散乱剤か」という二択だけではなく、環境問題、肌状態、生活習慣など、さまざまな要素を総合して自分に合った日焼け止めを選ぶ時代です。スキンケア業界は日進月歩で絶えず新技術を生み出し、より肌に優しく環境に配慮した製品を開発し続けています。
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